初冬の谷川岳 西黒尾根より

西黒尾根コースは、1931年(昭和6年)にJRの清水トンネルが出来ると、交通の便が一気に良くなり、夜行列車を利用した登山者が列を成すほどのメインコースでした。 谷川岳ロープウェイが出来ると人気は天神尾根ルートに取って代わりましたが、北アルプス烏帽子岳のブナ立尾根、南アルプス甲斐駒ケ岳の黒戸尾根と並ぶ日本三大急登の一つとして現在でも根強い人気のあるルートです。

06:29慰霊塔駐車場→06:49西黒尾根入口→11:34オキノ耳→14:42慰霊塔駐車場 歩行時間8時間13分 歩行距離10.0㌔

06:29 ホテル湯の陣前の国道に設置された温度計は-4℃ 土合橋駐車場を覗いて見たら一台駐車 積雪5㌢程 ここ慰霊塔広場も5㌢程 おそらくここも-4℃くらい 太陽が出て気温が上がるか 標高が上がって気温が下がるか 風が出て気温が下がるか 見当がつかない とりあえず今寒くないくらい着込み あと5℃くらい下がっても大丈夫な用意はした 途中の積雪状況も不明なので アイゼンとワカンも持った 厳冬期並みの準備だ
慰霊塔駐車場の隅に駐車させていただき 出発 道路は雪解け水が凍ってアイスバーンになっている

06:31 谷川ベースプラザ前より見える天神平に朝日があたり始めている ロープウェイはまだ稼働していない

06:43 冬期全面通行止め ゲート脇を入って行く

06:49 西黒尾根入口 西黒尾根8度目(登り6下山2)になるが登山口からの積雪は初めてだ

07:05 どうしても下に入って見上げたくなってしまう そして今日も青空 良い天気を実感

07:22 これも撮らずにはいられない

08:24 天神平スキー場 ロープウェイは稼働中だがリフトは動いていないようだ

08:30 西黒尾根鎖場の始まり 最初の二本は冷たく凍っていたが後の鎖は全て雪に埋もれて見えない

08:54 西黒尾根ガレ沢の頭 巌剛新道合流地点 巌剛新道にはトレースは無かった ここまでは多少苦戦するが予想範囲内だった

09:14 とにかく この辺から 大苦戦 きっとトレースが無かったら個々で撤退していただろう そしてブログの題名は 西黒尾根撤退になっていたはず
若干二名くらいの通った痕跡が確認できる
踏み込んだ新雪が膝で止まらず腰まで埋まってしまうことたびたび 階段を一段飛ばしや二段飛ばしの感覚で足を上げないと進めない 踏み込んでも崩れて元の場所に戻ってしまう どっちに進んで良いか分からない 等々 色々ある
進行方向を写真で撮ると大したこと無いが

09:14 横から撮ると驚くほど急だ この左側の斜面を直登していく訳だ 滑り落ちたら助からないだろう 一歩一歩進むしかない ここまで来たら撤退は考えられない 下山はもっと危険かもしれない

09:30 両耳が近くなった がザンゲ岩が遠く感じる

10:06 海老の尾と朝日岳
悪条件だけでもない 天気は最高だ 雪は新雪で凍っていない 身体に付いた雪は融けない ネックウォーマーとカイロを外す程暑い 風は追い風参考記録になるかならないかの境目くらい 行動はしやすい状況だ

10:25 遠かったザンゲ岩 サンゴ礁のようで綺麗だ

10:28 ザンゲ岩上部に乗った形跡があるが今は無駄な体力は使いたくない

10:34 トレランの方に道を譲る というか抜かれる

10:44 10分経過してもトレランの方もさほど進んでいない 四つん這いになって進んでいるのが見える(遠くで聴こえないから言ってやりたい) 身軽なトレランなら「駆け上がれ!」

11:03 ケルン着 天神尾根と合流 西黒尾根が終わって一安心 青空を通り越して濃い青空

11:13 トマノ耳 標柱の文字が着雪で見えない

11:15 オキノ耳へ向かう 周りは自然の雪の芸術が盛りだくさん

11:34 オキノ耳 夏なら3時間30分で登れるが5時間かかった

山頂より360゜の展望が広がる 西側に谷川主脈 奥に苗場山 の隣奥に北アルプスかな

北側に一ノ倉岳 奥の院への稜線はトレース無し 獣の🐾だけ

東側に馬蹄形を見渡せる

南側に尾瀬方面と武尊山

11:40 最終目的地で一枚撮って頂く

11:44 山頂にて寛ぐ人達

12:03 お昼を過ぎたので前方にトマノ耳見ながら下山開始

12:12 一時間も経つと標柱の文字が見えている 融けたのか落としたのかは不明(落としたのだと思う)

12:17 肩の小屋前

小屋前から望む谷川主脈 今度は平標からの縦走が目標

12:19 天神尾根コースで下山

12:26 オジカ沢の頭と爼倉

12:27 着雪?霧氷?どちらにしても綺麗だ

12:31 赤い実が目を引く

12:38 天神尾根にて爼倉をバックに 一足早いクリスマスバージョンの 可愛い⛄⛄ 製作担当者に 洒落てますね!と言うと エヘっと照れていた このくらいの無駄ができる気持ちを持ちたいと思う

13:04 熊穴沢避難小屋 後方に谷川岳山頂

13:27 右側の尾根が西黒尾根

13:31 トレースが付いていたら下ろうと思っていた田尻尾根分岐 無理な体勢になると太腿裏が つりそうなので おとなしくロープウェイ下山か迷ったが初田尻尾根下山を選択

13:47 田尻尾根からの両耳

14:18 ロープウェイ下に出て

14:35 谷川ベースプラザ着
14:42 慰霊塔駐車場着 七時間くらいの予定だったが八時間以上になってしまう 積雪時の西黒尾根は手強かった

15:52 不覚にも群馬に来て ぐんま源泉パスポートを忘れてしまう だが みなかみ温泉 たとえ源泉パスポートが無くても安く入浴できる所はある 例えば「諏訪の湯」さん 300円 ここ「三峰の湯」は 湯めぐりチラシを提示すると 260円 表はプレハブの建物のようだが地元の方に親しまれている
入浴中 昨日は野沢温泉に入ってきた と言う方に声をかけられた 夫婦で北杜市に移住しキャンピングカーで旅行中らしい 現役中身体を壊し お医者さんに色々制限させられ守っていたが再発 現役引退を機に今の生活スタイルになったそうだ 心と身体に余裕ができたのだろう 病気の方が逃げていったらしい 今はとても良好とのこと なんか雑誌に紹介されそうな人生を送っている方だった
2018年11月24日 (土) 晴れ
絶景を見るためならロープウェイで登れる 早く下山したいならロープウェイで下りれる 何故?ロープウェイを使わないのか 自分でも よく分からない
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